2026年4月18日13時20分に長野県北部で最大震度5強となるM5.0の地震が発生しました。この地震で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
地震後に公開された防災科学技術研究所のK-NET・KiK-netの強震観測点、気象庁(JMA)の震度観測点の加速度波形データを収集し、震央付近の以下の4地点の波形データを調査しました。いずれの地点も震度階は4であり、最大震度5強を記録した観測点は自治体の観測点で現時点では波形データを収集することができませんでした。
・K-NET大町
・KiK-net信州新
・KiK-net生坂
・JMA大町市役所
上図は震央と4地点との位置関係、下表には3成分の加速度波形から算定した地点ごとの最大加速度、最大速度、計測震度の一覧、下図には地点ごとの3成分の加速度波形の一覧、同じく速度波形の一覧、地点ごとの水平成分の擬似速度応答スペクトルを告示スペクトルともに示しています。これらの算定値は波形データから弊社独自で算出しているため、公開値とはずれが生じる場合もありますので、その点ご了承ください。
表 3成分の加速度波形から算定した地点ごとの最大加速度、最大速度、計測震度の一覧


図 4地点の3成分の加速度波形一覧

図 4地点の3成分の速度波形一覧

図 4地点の水平成分の擬似速度応答スペクトル一覧
これらの調査結果の特徴をまとめると以下の通りです。
・4地点の波形から算定された計測震度3.9~4.0でほぼ同等であった。
・計測震度がほぼ同等であるのにも関わらず、最大加速度は最も大きい成分の値でJMA大町市役所のEW成分が約230galに対し、KiK-net信州新のNS成分が約80galと大きな開きがあった。
・同じく最大速度はKiK-net生坂のEW成分が4.9kineに対し、JMA大町市役所のEW成分が3.5kineと最大加速度ほどの大きな開きはなかった。
・水平動の周期別の地震動レベルの指標となる擬似速度応答スペクトルにおいては、周期0.1秒以下でJMA大町市役所のレベルが相対的に大きく、告示スペクトルの極めて稀のレベルをやや超過して、最大加速度が大きくなる要因となっていた。それ以外ではすべての地点で概ね周期0.3~0.5秒以下では告示スペクトルの稀と極めて稀の間のレベル、周期0.3~0.5秒以上では告示スペクトルの稀より小さいレベルとなっていた。
これらの地点ではいずれも震度4ということで物的被害はほとんど発生しないと想定されます。
謝辞
波形データは防災科学技術研究所のK-NET・KiK-netの波形データおよび気象庁の震度観測点の波形データを利用させていただきました。謹んで御礼申し上げます。


コメント